同じ帰り道を、三つの夕方で見る

いつもの道にも、季節の編集点がある晩夏は日差しが強いままでも、夕方の影や音が少しずつ変わります。遠くへ出かけず、同じ十分ほどの帰り道を三日だけ観察します。実在する誰かの思い出ではなく、自分の三場面でつくる短いフィールドノートです。いつもの道にも、季節の編集点がある

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毎回同じ始点を決める 駅の出口、曲がり角、建物の入口など、安全に立ち止まれる一点を始点にします。住所や店名ではなく、「大きな木の影から」のように自分だけ分かる目印を残します。
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一日目は、光の境目を見る 日なたと日陰が分かれる場所を一つ撮ります。影の長さを測らず、どこから空気が変わったように感じたかを一文にします。
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二日目は、人のいない痕跡を見る たたまれた日傘、濡れた舗道、自転車の影など、人の顔を写さずに一日の動きが感じられる物を探します。前日と同じ場所でなくても構いません。
4
三日目は、音の変わる角を探す 車の音が遠のく場所、虫の声が近づく植え込みなど、歩いていて聞こえ方が変わる地点を選びます。録音できないときは、音を擬音にせず短い説明で残します。
5
三枚を時刻ではなく感覚で並べる 明るい順ではなく、「まだ昼」「少しほどける」「夜に渡る」のように感じた順に並べます。正確な気象記録ではなく、自分の帰り道がどう変わって見えたかが中心です。
6
共通していた色を一つ選ぶ 三枚に繰り返し現れた青、橙、灰色などを一つ見つけます。色がなければ、光沢、乾き、揺れのような質感でも構いません。それが三場面を結ぶ糸になります。
7
次に見る日を空白で残す 三場面の後ろに空の一枚を置き、「もっと早く暗くなったと感じた日」に戻ると決めます。今は完成させすぎないことで、秋の入口にもう一度開きたくなる記録になります。 次に見る日を空白で残す
自分でも作ってみませんか?

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